
ワンオペマーケター アゲオです。
「新しいお客様とお話しできても、どうしても価格のお話になってしまう」
「他社様と比較されてしまい、なかなか適正な利益を残せない」
「自分一人の力では、これ以上売上を伸ばすのは難しいかもしれない」
現場で頑張るみなさんから、このような切実なお悩みを伺うことは少なくありません。特にBtoB(企業間取引)や競合の多い業界においては、価格競争の波に飲まれそうになりながら、毎日不安な気持ちで営業活動をされている方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、こうした価格競争の負担を少しずつ減らし、みなさんが適正だと考える価格で、自然とお客様が集まってくださるような環境を作ることは、決して不可能ではありません。
本日は、私が「ワンオペマーケティング」という考え方でサポートさせていただいている、とある食品卸会社様の現場で最近見られた、少し嬉しいデータをご紹介したいと思います。
このデータは、決して特別な魔法を使ったわけではありません。自社の魅力や情報を「SSOT(信頼できる唯一の情報源)」として一つにまとめ、それを丁寧に発信するという、地道な活動の積み重ねの結果です。
専門用語は使わずに、なぜこのような良い変化が起きたのか、その背景にある3つのポイントと、私が普段裏側でやっていることについて、少しだけお話しさせてください。
目次
- 結論:毎日の営業を手放し、全体の底上げとストア月商100万の節目へ
- ポイント1:お客様が迷わずお買い物できる「見やすい」お店作り
- ポイント2:広告費をかけず、検索から自然とお客様が訪れる流れ
- ポイント3:価格ではなく「信頼」で選んでいただける関係性
- 裏側公開:私が毎日コツコツと続けている2つの作業
- まとめ:みなさんのビジネスにも活かせる、小さな仕組みづくり
1. 結論:毎日の営業を手放し、全体の底上げとストア月商100万の節目へ
最初に、私がサポートさせていただいている食品卸会社様のAmazonでの状況を少し共有させてください。
実は、こちらの会社様が展開されているAmazonでの販売全体を見ると、2026年に入ってから月平均550万円という規模で非常に安定して推移しています。
そしてその中で、私たちが特に力を入れて整理した「Amazonブランドストア(お店の専用ページ)」単体の過去30日間のデータを確認したところ、売上が1,004,345円、注文数は300件という、嬉しい節目を迎えることができました。
大きな海(Amazon全体)でしっかりとお客さまとの接点を持ちつつ、ブランドストアという「特別なお部屋」を整えておくことで、そこから毎月100万円分の「指名買い」が生まれているのです。
ここで私がお伝えしたいのは、「たくさん売れました」ということではありません。この結果は、経営者様が毎日必死に電話をかけたり、無理な値引き交渉をしたりして得たものではなく、私たちが一緒に整理した「情報(SSOT)」が、24時間休まずにお客様をご案内してくれた結果だということです。
属人的な営業活動に頼りすぎなくても、このような結果が出るということは、私たちの「お客様を迷わせない仕組みづくり」が、少しずつお客様のお役に立てている証拠なのかなと感じています。
では、具体的にどのような工夫がこの結果に繋がったのか、ブランドストアのデータから見えてきた3つのポイントをお話しします。
2. ポイント1:お客様が迷わずお買い物できる「見やすい」お店作り
一つ目のポイントは、お客様がストア内で迷子にならないような「見やすさ(閲覧性)」の工夫です。
データを見てみると、「訪問者あたりのビュー数」が2.14、「注文された商品点数/注文」が1.49となっていました。
これは、ストアのトップページに来てくださったお客様が、すぐに帰ってしまうのではなく、別の商品ページも順番に見て回ってくださっていることを意味しています。そして、ありがたいことに、1回の注文で複数の商品を一緒に買ってくださっているのです。
お客様が商品を探す際に、「あ、これ美味しそう」「こっちも気になるな」と、ストレスなく直感的に見て回れるレイアウトを心がけたことが、このような「あわせ買い」に繋がったのだと考えています。
3. ポイント2:広告費をかけず、検索から自然とお客様が訪れる流れ
二つ目のポイントは、多額の広告費を使わずに、新しいお客様に自然と見つけていただける流れを作れたことです。
期間中にブランドストアに訪れてくださった1,875人のお客様のうち、1,070人が「初めて来てくださった方」でした。
これは、広告を出して無理に集めたわけではありません。以前からコツコツと続けてきたブログやSNSでの情報発信が実を結び、商品を探しているお客様が「検索(オーガニックサーチ)」から自然とお店を見つけてくださるようになったのです。
私たちが地道に作ってきた情報発信の土台が、Amazon全体の月平均550万という売上を支え、さらにストアの入り口へと少しずつ繋がり、結果的に広告費に頼らない集客のサイクルが生まれ始めています。
4. ポイント3:価格ではなく「信頼」で選んでいただける関係性
三つ目のポイントは、無理な値引き交渉がなくなり、安定したお取引ができていることです。
データによると、ストア経由での1回の注文あたりの売上(客単価)は3,348円で安定しています。食品卸という価格競争が起こりやすい業界において、この単価を維持しながら毎月300件のご注文をいただけるのは、本当にありがたいことです。
なぜ、お客様は値引きを求めずにお買い物をしてくださるのでしょうか。
それはおそらく、お客様が「1円でも安いから」ではなく、ストアを通じて伝わってきた商品のこだわりや世界観(SSOT)に共感し、「ここで買いたいな」と納得してくださっているからではないかと思います。
事前にお店の価値や想いをしっかりとお伝えしておくことで、お客様との間に少しずつ信頼関係が育まれ、結果として価格だけで比較されることが少なくなってきたのだと感じています。
5. 裏側公開:私が毎日コツコツと続けている2つの作業
このような状況を作るために、何か特別な魔法を使ったり、莫大な予算をかけたりしているわけではありません。ネット広告に大きなお金をかける必要はなく、実務は私1人で担当させていただいています。
では、現場で私が毎日何をしているかと言いますと、実はとても地味でシンプルな2つの作業の繰り返しです。
- 日々の作業:ブログ・SNSへの情報のおすそ分け
AI(Gemini等)の力も借りながら、商品の魅力やお店の想いを文章にし、複数のブログやSNSへコツコツと発信(コピペ)し続けています。これが、検索からお客様に見つけていただくための小さな種まきになっています。 - 一度の仕込み:HPからストアへの道案内づくり
自社のホームページ(HP)で商品を紹介する際、必ずAmazonストア(購入ページ)へのリンクを分かりやすく貼るようにしました。これは、興味を持ってくださったお客様が、迷わずに商品をお買い物カゴに入れられるようにするための、ささやかな道案内です。
本当にこれだけなのです。この「道案内づくり」と「日々の種まき」を地道に連携させることが、今回ご紹介したような嬉しい結果(Amazon全体での安定推移とストアの成長)へと少しずつ繋がっていきます。
この仕組みの組み立て方は、Amazonに限らず、どんな自社サイトでも応用できるものです。私が大切にしている具体的な手順は、「ワンオペマーケティングビルドアップロードマップ」という形にまとめていますので、もしよろしければ、みなさんのビジネスの参考にしてみてください。
6. まとめ:みなさんのビジネスにも活かせる、小さな仕組みづくり
本日のポイントをまとめさせていただきます。
- 事前にお店の想いや情報をしっかりとお伝えすることで、お客様との間に少しずつ信頼関係が育まれます。
- 検索から自然と訪れていただけるような発信と、迷わずお買い物できるお店作りが大切です。
- 「ここで買いたい」と思っていただけるようになれば、価格競争の悩みは少しずつ減っていきます。
- 莫大な広告費やたくさんのスタッフがいなくても、毎日の地道な発信と道案内作りで、状況は変えられます。
今回サポートさせていただいて感じたのは、この「ワンオペマーケティング」の考え方は、業種を問わず、どんなお店や会社でも取り入れていただけるものだということです。
毎日の業務にお忙しいみなさんも、まずはご自身のビジネスの魅力や想いを「唯一の原本(SSOT)」としてノートやドキュメントに書き出してみませんか?そこから少しずつ、お客様に喜んでいただける情報発信の仕組みを作っていけば、営業の負担はきっと軽くなっていくはずです。
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